屋根の形


『雨とい』の仕組み  屋根の形  樋用金具の種類  樋勾配と流速  屋根投影面積  適正な樋の見付け方  褪色について



屋根形状にはたくさんの種類があります。
この屋根の形状や壁の形状によって建物の見栄えは変化します。

一般的には切妻屋根が多く、
住宅に特化すると、切妻屋根の他に寄棟屋根や入母屋屋根が多くなり、
工場等大型物件には、片流れ屋根が多くなります。

この屋根の形によって施工の難易度も変わり、
片流れ屋根が一番施工難易度は低くなります。

また、樋などもこの屋根の形状や流れ方向、屋根面積等により変化致します。
既製品の樋だけでなく、谷部では耐酸被覆鋼板等の折り曲げを使用することも多々あります。


では、一般的な屋根の形状を下記に図示いたします。




切妻屋根

一番一般的な屋根形状

図では軒樋を左右両方に取り付けます




片流れ屋根

工場等に多い屋根形状

図では軒樋を左側一列のみ取り付けます




のこぎり屋根

片流れ屋根と同じく工場等に多い屋根

図では軒樋を左側一列と中央部に谷樋を
取り付けます




バタフライ屋根

見ることは少ないが、樋が谷樋が中央一列だけ
というのが特徴の屋根形状




寄棟屋根

住宅ではポピュラーな屋根形状

軒樋は周囲全部に取り付けます




越屋根

2F部の屋根が別にある特徴的な屋根

軒樋は1・2Fの屋根左右2列、計4列
取り付ける形になり、2F軒樋から1F軒樋まで
這樋を使用することも多くなります




入母屋屋根

都市部から少し離れるとこの形状が多い
瓦には非常にマッチする屋根形状

軒樋は寄棟と同じく周囲一周取り付けます




陸屋根(りく・おか屋根)

地面と平行な屋根形状

軒樋は一般的には取り付けず、
僅かな勾配により排水口を設けて、
そこから雨水を直接竪樋に落とすのが一般的




アーチ屋根

カマボコ型の屋根形状

軒樋は左右2列に取り付けます



この上記の屋根形状の他にも、M型屋根・ドーム屋根・招き差しかけ屋根・方型屋根
から破風屋根・腰折れ屋根などなどたくさんの屋根形状があります。

(資料提供 積水化学工業株式会社)